R04分校日記

「高校生によるハンセン病回復者への聞き書きプログラム」事前研修

2022年11月10日 20時03分

今年度、2年生4名が「高校生によるハンセン病回復者への聞き書きプログラム」へ参加します。11月7日(月)17時より、「聞き書き」に関する事前研修がオンラインで行われました。この「聞き書きプログラム」は、ハンセン病回復者がこれまで体験してきたことを聞き、その人生に触れる中で差別・偏見のない、これからの社会をつくるヒントとすることを目的としています。また、ハンセン病回復者の平均年齢は現在88歳であり、この「聞き書き」が最後となる可能性もあり、ハンセン病問題の実態を知る貴重な資料ともなります。

 

 今後、ハンセン病回復者へオンラインで取材を行い、1月15日に行われる「第22回ハンセン病問題に関するシンポジウム」において要約した内容を発表します。事務局より「高校生のあなた達だからこそ、話してもらえる内容があるかもしれない。」とねぎらいの言葉をかけていただきました。

 このシンポジウムにおいて、今まで「聞き書き」を行った方は、メディアなどに出ている方だったそうですが、今回はそうではない方を対象としているそうです。現在、あまり取沙汰されないハンセン病問題ですが、過去の悲惨な差別から、実名で活動している方は少なく、また、今なお患者であったことを知られるのを恐れて、損害賠償請求にも名乗りを上げない方が多いそうです。そのような中、今回「聞き書き」の取材に応じていただき、生徒に貴重な体験の場を与えて下さり本当にありがとうございます。4人で協力して、しっかりと思いを汲み取り、社会に還元できる「聞き書き」を行っていきたいと思います。