3月30日(火)午後 自然科学部 野外活動
2021年4月21日 16時50分四国西ジオパーク探索シリーズ② (明浜の石灰産業遺産群)
宮野浦(みやのうら)地区に残る、明治初期に使用されていた「岩井の石灰窯(いわいのせっかいがま)」に訪れ
ました。これは明浜の温泉施設「塩湯」のふもとにあり、明浜の海岸に面しています。正面には2つの窯の口が開い
ています。上部は見学用に屋根が付いていますが、そこには窯の煙突部分を見ることができます。石灰窯は残存する
ものは珍しく、貴重な産業遺産となっています。
明浜町高山(たかやま)地区は、江戸時代後期から石灰岩の採掘・加工が始まり、明治に入ると飛躍的に生産性が
高まり、朝鮮半島や東南アジアなど海外にも輸出。「白い村」と呼ばれていたそうです。山から切り出した石灰岩を
トロッコで運び、石灰窯で焼いて精製し、海岸から出荷していたそうです。当時の産業の興隆を現在では想像できな
いくらい明浜の海岸は静かでした。